
まず、ESOTERICの【ファリャ バレエ音楽「三角帽子」】を視聴しました。
このディスクは、サーカスを思わせる、賑やかで色彩感豊かな、ワクワクと楽しい気持ちになれる名演が収録されています。
トランペットのファンファーレに勢いを感じます。
収録会場に朗々と響きわたる力強さが印象深くなりました。
空間の広がりが意識出来るようになり、録音現場の広さと高さが感じられます。
まるで「そこにいるぞ」という生々しいライブ感の再現力は、レコードディスクの持ち味だと思います。
44.1khz16bitの符号化されたCDでは、何故かこの感覚は減衰します。帯域制限の為か、符号化の為かはわかりませんが。
このPhonoケーブルはそういったライブ感をより引き出すことに成功しているように思います。
弦楽器もより鮮明な感覚になりました。
管楽器と色彩感豊かに音がからみ合って、カラフルな音楽性が空間を満たしていく充実感が楽しいです。

次に、美空ひばりの「魅力のすべて」にディスクを替えます。
今でいう、ベスト盤のようなディスクです。後年歌い直した音源よりも、リリースされた当時の若いひばりさんの声が楽しめるディスクです。
声に癖が乗ってないかを評価する目的で、軽い気持ちで針を落としました。
もちろん、声に癖を感じるようなことはありませんでしたが、歌の力に吸い込まれるように、聞き惚れてしまいます。
気がつけば片面が終わってしまって、ひっくり返します。
普段ジャズやクラシックが流れる店内に、ひばりさんの朗々たる歌声。
ディスクのコンディションやマスタリングが丁寧に行わえれている影響もあるのでしょうが、録音年代からは考えられない、情報量の多い、とても充実したサウンドです。
和楽器の鮮烈さなども、巧みに収録されてあって、古いマスターをベースにしたであろう音の眠いCD盤しか聞いていない方には、是非一度ご体験頂きたい、新鮮なひばりさんの世界です。
ディスクを次々とひっくり返し、結局全曲を聞いてしまいました。
実験や評価そっちのけで、音楽を楽しんでしまいました。
次に、ロック・ポップスのジャンルでイーグルスの「HELL FREEZES OVER」を聞きます。
一枚目の「6. Hotel California」と、二枚目の「7. Desperado」を聞きました。イーグルスの超定番曲です。
二曲とも、眉間に皺を寄せて聞きたくなる名曲です。
マイクに向かって訴えかけてくるような、切ない表情のボーカルがしっかしりた音楽に乗って、充実して迫ってきます。
各パートが明瞭で、力強く響きわたるので、演奏に引き込まれます。
一通り聴き終わって
オリジナルのPhonoケーブルで一通りの試聴が終了しました。
変な癖、ノイズも乗らず、快適な音楽を満喫することが出来ました。
鳴らしている間にも、エージングが進んでいるのがわかるほど、音のスムースさが改善されて、ストレスフリーな感覚が増しました。
このケーブルのキャラクターを整理するなら、「パワフル」「高解像度」「ノンカラーレーション」、そして「ライブ感」だと思います。
とくに「ライブ感」の再現力は、今まで聞いたどんなPhonoケーブルでも味わえない新鮮な感覚でした。音に生命力を感じます。
「ライブ感」についてですが、CDはもちろん、SACDでも何故かこのワクワクするような感覚は出てきません。レコードの再生が愛され続ける理由は、こんな所にもあるように思えてなりません。
まとめ
今回製作したのは、お客様からのオーダーを元に制作しました。
自信を持ってオススメ出来るPhonoケーブルに仕上がっていると思います。
長さ、線材、プラグの選定で、音のキャラクターはカスタマイズできます。
ご予算や目的に応じたフルオーダーが出来るのが、当店のオリジナルケーブル作りの強みであると考えております。
アナログディスクの再生で、もっと音楽を楽しみたいとお考えの方は、是非一度、アートクルーへご相談ください。
お探しの答えを見つけるお手伝いができれば、幸いです。