
Garrard アナログプレーヤー model401のメンテナンスの記録です。
かなり使い込まれた印象なので、徹底的にクリーニング&レストアをしています。




スピンドールと軸受け。かなりくすんでいたので、分解して磨き上げました。



メンテナンスと拭き上げた後、オイルを落とす瞬間を撮影しました。




オイルを落とした後は、蓋を締めて、この工程は終了です。


スプリングに巻いてあるゴムダンパーのチェックと清掃。
モーターを支えている3本のスプリングの調整とゴムダンパーのチェック及び交換を行います。


ACコネクターの分解と清掃。激しく劣化していたので、金具から付け直しました。
アイドラーのゴム部は弾力があり、真円が出ていたので、そのまま使用しました。




ターンテーブルを載せて動作のチェックをします。ortofonのストロボスコープで、回転数をチェック。
回転数は正常値を示しています。
スイッチが硬くなっているので、もう少し滑らかにする必要がありそうです。

作業はもう少し続きます。端子を中心に、細部を磨き上げ、使い心地の改善を図ります。




スイッチ周りの潤滑の改善と外見の磨き上げが終了しました。ツマミも磨き上げています。


いよいよ音出しの為の準備に入ります。
まずはSMEのアームを取り付けます。
針の落ちた位置で微調整を行います。

SMEのアームはSME3009シリーズ2です。


繰り返し微調整することで、トーンアームとカートリッジのコンディションを追い込みます。
長い時間をかけて、ようやく調整が終わりました。


レコードを乗せて、いよいよ音出しです。針圧の調整をしながら、音のコンディションをチェックします。


音出しも問題なく完了し、良いコンディションで再生出来るようになりました。
アームを上げて、回転の様子をチェックするとゴロが出ていません。
Garrardらしい、骨格感のある、堂々としたサウンドです。
カートリッジはグレードの高いものにする事で、更なる高音質の世界を引き出せます。